誕生石のジュエリーを身に着けると幸せになれるという言い伝えがあります。誕生日やクリスマス、結婚記念日などのイベントに、あるいはエンゲージリングとして、あなたの大切な人をHappyにしてくれる誕生石のジュエリーをプレゼントしましょう。誕生石には興味ないという女性でも、誕生石の1つ1つにつけられた宝石言葉を知ると、誕生石に興味が湧いてくるかもしれません。
誕生石の始まり
18世紀頃、ポーランドの宝石商が誕生月ごとに宝石を割り振り、誕生石として発売したのが誕生石の始まりだと言われています。その後、誕生石を贈るという文化は世界中に広まり、瞬く間に人気になったものの、国や地域によって月ごとの誕生石はまちまちでした。
全世界で誕生石がおおむね統一されるようになったのは1912年のことです。アメリカの宝飾品協会が大会を開き、月ごとに宝石を制定し、誕生石を統一しました。土地や地域によって多少の違いはありますが、現在、誕生石として認知されているのは、この大会で行われた決定に基づいています。
誕生石の発祥はポーランドですが、その由来は聖書に起源を発します。今からおよそ3500年前、古代イスラエルの大祭司は、幕屋(神殿のような場所)で犠牲をささげる時に宝石のついた胸かけ(宝石と刺繍で彩られた袋で、丈の短いエプロンや赤ちゃんのスタイのように身に着けた)を着けていました。大祭司が身に着けた12の宝石は、それぞれイスラエルの12の部族を表していました。
12の宝石は聖書の巻末の書である黙示録にも、黙示録の筆者ヨハネの見た幻という形で登場します。黙示録の12の宝石には、それぞれにイエス・キリストの十二使徒の名がついていました。ポーランドの宝石商は、12という数字とそれぞれ違う人物あるいは違う部族を表した宝石というところにヒントを得て、誕生石という文化を生み出したのでしょう。聖書中に登場するこれらの宝石は、神さまに認められた人、神さまに愛された人が身に着ける大切なものでした。ゆえに、現代でも宝石には人知の及ばない神秘的な力が宿ると考えられています。
誕生石の種類
1月の誕生石は「ガーネット」です。ザクロのような深い紅色のこのジュエリーは、努力や着実、向上という意味を持っています。2月の誕生石は紫の「アメジスト」で、宝石言葉は平静、高貴です。紫色は日本においても高貴な色として、高い位の人が身に着けていました。3月は沈着、勇敢という宝石言葉の「アクアマリン」です。アクアマリンは子宝や結婚のお守りとも言われます。
4月は変わらぬ愛、永遠の絆を意味する「ダイアモンド」です。最上の輝きで人を魅了します。最も人気のある宝石で、エンゲージリングの定番です。5月の誕生石は、幸福という意味の「エメラルド」です。かのクレオパトラが愛した宝石で、世界4大宝石の1つです。6月は知性、物思いという宝石言葉の「ムーンストーン」で、月のエネルギーを体現化したような神秘的な輝きが魅力です。古代インド人は、ムーンストーンを危険から守ってくれる聖なる石として崇めていました。
7月の誕生石は宝石の女王「ルビー」です。情熱、威厳、勇気という宝石言葉があります。古代ローマにおいては、ルビーには軍神マルスの力が宿っていると信じられていたため、勝利の石として戦士がお守りとして身に着けていたそうです。8月の石は「ペリドット」です。幸福、知恵、夫婦愛という意味があるので、エンゲージリングや結婚記念日のプレゼントに適しています。9月は誠実、慈愛の「サファイア」になります。サファイアとルビーはコランダムという同じ鉱物です。赤いものをルビー、青いものをサファイアと呼んでいます。
10月の誕生石は「ピンクトルマリン」です。思慮深さや寛大という宝石言葉があります。トルマリンには新しい出会いをもたらすパワーがあると言われています。11月の誕生石は「ブルートパーズ」です。友情と希望という宝石言葉を持ちます。トパーズには引き寄せパワーがあると信じられています。いよいよ1年の締めくくり、12月の誕生石は「タンザナイト」です。空想という宝石言葉を持つこの石には、負の方向に働くエネルギーをプラスの方向に変える力があると言われています。
自分が生まれた月の宝石しか身に着けてはいけないわけではありません。好きな宝石言葉、自分にとって今、必要とするものを身に着けることもできます。リングは誕生石にして、好きな宝石言葉を持つ宝石のネックレスを身に着けることもできるでしょう。ネックレスなら年代を問わず、ファッションとして身に着けられるのも魅力です。それぞれの宝石に込められた宝石言葉は、宝石に込められた願いです。
奥さまや恋人へのプレゼントはもちろん、家族や友人など身近な人へのプレゼントに、誕生石のアクセサリーは最適です。ぜひ、宝石言葉も添えてプレゼントしてください。意味を知っていると、贈る側にとっても、プレゼントされて身に着ける女性にとっても、特別なジュエリーになるはずです。