6月の誕生石ブルームーンストーン
6月の誕生石はブルームーンストーン 宝石言葉、意味、由来など

6月の誕生石ブルームーンストーン

アクセサリー、ジュエリーなどとの相性が抜群に良い宝石には、数多くの種類がありますが、自分が生まれた月の誕生石は身につけると幸運を呼び込むと言われています。 今回は、6月の誕生石「ブルームーンストーン」の魅力や石のもつパワーをご紹介します。


6月の誕生石 ブルームーンストーン

ホワイト、オレンジ、ブラックなどいくつか種類があるムーンストーンのなかでも、ブルームーンストーンは最も人気のある宝石です。月の力を宿すパワーストーンとしても人気であり、女性だけでなく男性にも身に着けやすい宝石として選ばれています。また、ムーンストーンは6月の誕生石ですが、その仲間のブルームーンストーンも同じく6月の誕生石としてプレゼントにぴったりです。それでは、ブルームーンストーンの特徴、言い伝え、宝石言葉などを詳しく見ていきましょう。

宝石言葉は「希望」「幸運」「恋の予感」など



ムーンストーンの持つシラー効果

スタンダードなムーンストーンは白っぽいシルバーの輝きを持っていますが、ブルームーンストーンは白っぽい輝きのなかに青みがかった輝きが見られるのが特徴です。この特徴的な輝きは鉱物の持つ「シラー効果」という光学的現象で、層状の構造を持つ鉱物に見られます。光が石の層の間で干渉し合って反射と錯乱が起こり、そのために石の表面下に金属的な虹色のような変色が見られるのです。

月長石やラブラドル長石に見られる光の効果で、月長石の一種であるムーストーンでは、白から青っぽい光が現れます。石の内部の層が厚いほど白く輝き、薄いほど青味が増すのが特徴です。その青色が美しいものがブルームーンストーンと呼ばれます。ブルームーンストーンでも白色の強いものから透明度の高いものまでいろいろあり、透明度が特に高い石に青のシラー効果がはっきり現れているものをロイヤルブルームーンストーンと言って、ブルームーンストーンのなかでも特に価値が高いとされています。



ブルームーンストーンはムーンストーンではない!?

もともとブルームーンストーンは、ムーンストーンの産地として有名なスリランカで採れる青のシラー効果を持つ石のことでしたが、現在流通しているものはほとんどがそれとは違います。

スリランカのブルームーンストーンの鉱山は1980年代にすでに採掘が終わってしまっているため、本来のブルームーンストーンはもう採掘されていないのです。代わりに、ムーンストーンと同じく長石の仲間のペリステライトという鉱物がブルームーンストーンとして流通しています。

月長石のムーンストーンとは成分が異なる石ですが、石の内部に同じく青のシラー効果が見られるため、今ではこれがブルームーンストーンと呼ばれるようになったのです。

スリランカ産の本来のムーンストーンに近い輝きを持つ石もいくつかの地域で見つかってはいますが、それらもペリステライトやラブラドライト(ラブラドル長石)に区分されます。ムーンストーンには色の違いでいくつかの種類がありますが、それらは鉱物の種類で分けられたものではなく、流通させる際の色の違いによる区分と考えてよいでしょう。



ムーンストーンにまつわる言い伝え

ムーンストーンの元祖と呼ばれる石は、紀元前1世紀ごろに知られるようになった石のことです。古代ローマの大プリニウスが著した「博物誌」にすでにその記述が見られ、13世紀に著されたアルベルトゥスの「鉱物書」のなかにもムーンストーンについての記述があります。この当時、ムーンストーンは月の光で大きさが変わると信じられていたようです。

アジアでも古くから月に関係する石だと考えられていたようで、月の光が固まってできた石がムーンストーンだと信じられていた古代インドでは、聖なる石として神官が身に着け、大切に扱われていました。ムーンストーンにまつわる言い伝えは世界中に残っていますが、いずれも月と関係の深い石と信じられていたのは、その輝きが誰の目にも月の光を連想させるからでしょう。



ブルームーンストーンの宝石言葉

ブルームーンストーンの宝石言葉は、ムーンストーンと同じく「希望」「幸運」「恋の予感」「長寿」「健康」などです。月の力を宿した石と信じられていたため、女性の象徴とされる月との関係で、優しく人を包み込むような母性愛的な力を持つとも考えられていました。

今でも恋愛成就のパワーストーンとして人気で、大切な人へのプレゼントに最適です。ブルームーンストーンはジュエリーとしても人気なので、誕生石として6月生まれの人に贈ると喜ばれるでしょう。ブルームーンストーンの持つ上品な青の輝きは男性にも人気ですので、女性から男性へのプレゼントにもよいのではないでしょうか。



ムーンストーンの種類

ムーンストーンにはブルームーンストーン以外にもいろいろあります。ただ、内部に美しいシラー効果が見られるものを流通のためにムーンストーンとして区分しているため、鉱物学的な違いで分けられているのではありません。

「ここまではホワイトのスタンダードなムーンストーンで、ここからがブルームーンストーンになる」というような線引きがないということです。石の色によって、オレンジムーンストーン、グレームーンストーン、ブラックムーンストーンなどがあります。いずれも宝石言葉は同じですので、贈る相手によってその人にふさわしい色を選ぶのもおすすめです。




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